一昨日までは35度の猛暑、昨日は大雨。そして秋分の日の今日は一気に秋の匂いがする空気になった。昔の人はよく言ったもので、暑さ寒さも彼岸までとはこういうことか。風は少し強めだったが日差しが強くなかったので、真昼間に海岸沿いをポタリングしてみた。
私がよく自転車を転がす海岸は河口で分断された東側がマリンスポーツエリアで、西側が海水浴エリア。なんとなくそんなルール作りがされているのか、私のお決まりの休憩場所はその中間地点に位置するどちらからも干渉されないエリアとなっている。晴天で30度以下の気温で過ごしやすいためか、東西とも8月よりもむしろ人が多かった。とても人が多いのだけど、私の休憩場所は他に散歩中の人が数名休憩しているのみ。気持ちが良い。
マリンスポーツエリアからヨットが紛れ込んできた。私が写真を撮り始めたせいか、アクロバティックな操作をいくつか披露してくれたのだが、うまく撮れなかった。申し訳ない。
名無しの小島。この南側には、さして大きさが変わらないが九十九島、四十島(夏目漱石の小説「坊ちゃん」に出てくるターナー島)という立派な名前が付けられた小島がある。この島にだけ名前が無い。あるのかもしれないが、誰からもこの小島の名前を聞いたことがない。
ロードバイクからクロスバイクに乗り換えて、また少し自転車が楽しくなってきた。時速20キロ前後のスピードでのんびりタイヤを転がして進むのが気持ち良い。正直に言うとロードバイクでスピードを求めるあまり、少しずつ走るのが億劫になって通勤にしか乗らない日々が何年か続いていた。スポーツバイクに乗り始めた頃はまだ30代前半。そして今は40代後半。年齢なりの乗り方、楽しみ方があるのだなと気づいた夏の終わりである。